Buring&Love
『おはよー。』
低血圧気味なそれにはもうなれた。
「おはよー。ご飯できたよ。座っててー。」
炊飯器に手を伸ばし蓋をとったところで体に異変。
(なんか、無理。)
そう思ってそのまま小走りでトイレに駆け込む。
胃が空っぽなわけで出てくるのは何もないのだが、吐き気がどうにも収まらない。
『どうした?』
その声に振り返れば、顔色を変えてこちらに向かってきてあたしの隣にしゃがみ込む。
心配そうな声音とともにあたしの背中をさすってくれる。
「吐き気が・・・」
『風邪かな?』
「…。」