Buring&Love
結婚してからというもの、
妊娠を疑うことが無かった事はなかったが、
これはさすがに。
「とりあえず、今日病院に行って来る。」
手早く口の中をすすぎ、まだ異常を訴える体に鞭を打って、リビングに向かう。
『優姫、食べれる?』
「ちょっと、今はね。」
『病院、俺もついていこうか?』
もう、過保護が過ぎる。
それに、昨日言ってたじゃないか。
明日、大切な会議があるって。
「大丈夫だから、彗も気をつけてね。」
過保護すぎる夫は家を出るそのときまで後ろ髪を引かれていたが、
お構いなしに送り出した。