Buring&Love
とりあえず朝食の後片付けと、掃除だけを手早く済ませて近くの産婦人科に向かう。
受付を済ませると、あたりはおなかの大きなお母さんたちばかり。
みんなまぶしいくらいの笑顔で、まだ見ぬ我が子に思いを馳せている。
素敵。
もし、赤ちゃんいたら。
彗はどんなパパになるんだろう。
想像超えて親馬鹿になりそうだな。
『佐伯 優姫さんー。こちらへどうぞー。』
まるで羽が生えたようにかわいらしい天使のような看護士さんに続いて診療室に入る。
『どうしましたかー。』
やさしそうな女の先生に今日のいきさつを手早く伝える。
検査を済ませると、先生ははじける笑顔でこちらを見やった。
『おめでとうございます。ちょうど3ヶ月ですよ。』