Buring&Love
あたしの隣にはいつも
君がいる。
生まれてからずっと。
家も近所な幼馴染から始まり、
小中学校は勿論一緒だった。
それだけなら、分かる。
それだけなら・・・。
だけど、
彼は神様から与えられた素敵な学力を生かすことなく、
あたしと同じ平凡高校に入学。
無事卒業したと思えば、
彼は家業を手伝うらしく、
大学はこれまたあたしと同じ平凡大学の経済学科。
何がしたいんだか。
あたしも、彼も留年することもなく、
それはもう普通に卒業。
ちなみにその彼は、
小中高校で、生徒会長兼学年主席をキープし続け、
大学でも勿論トップで入学、
それを貫きトップで卒業した。
そんなこんなで、あたしたちは
晴れて社会人入りした。
あたしもその彼も、
別々の道を選ぶと思っていた。
だが・・・。