Buring&Love
『ありがとう、優姫ちゃん!
優姫ちゃんの淹れるコーヒーが僕は一番すきなんだ。』
「ありがとうございます!」
お前、今まで優姫の淹れたコーヒー飲んだことないよね?
『なに、佐伯。キモい。』
『ああ?』
(キモいのはお前だろ、優姫への好意が見え見えなんだよ。)
『で、今回は頼みがある。』
『なに?優姫はあげないけど。』
『だから、それは今度にして、
この企画、一緒に組まないか?』
おい、今度って次は絶対ないよ?
俺は若林から渡されていた書類に目を通す。
こいつと、組めば悪いことはない。
正直この企画は俺もやってみたいと思っていた。
こいつの会社が原案を作って、
俺の子分社でそれを製造する。
悪くはない。