Buring&Love
「…。おはようございます。」
社長室に来た優姫は朝から、
眠いのか、不機嫌顔。
『おはよう。』
それでも俺は気づいていないそぶりで、
目の前のモニターに再び視線を戻す。
何も言わずに、提携業務をこなしていく優姫。
別に、不満なんてないけれども、
なんで、こんな顔をしているのか気になる。
『優姫さん・・?』
とりあえず仕事中はさん付けをするのが
俺の癖。
思っていることが悟られぬように、
微笑しながら話しかける。
「どうかなさいましたでしょうか?」
・・・。
(そうきたか)
『優姫、今日は・・・。
ランチでも一緒にどう?』