Buring&Love
パンプスを確認して、
ヒールを足にフィットさせる。
施錠し、エントランスへ、小走りで向かう。
そこには、1台の真っ黒な大きな車。
そこから、子供のように顔を出す、社長。
「おはよう御座います。
お手数かけて、申し訳御座いません。」
『んーいいよー。
お詫びはキスで~。』
朝っぱらからセクハラ宣言。
「失礼します。」
そう言って、車に乗り込む。
流石に社長の隣は遠慮して、
少し離れて座った。
「あの、今日はどういったご用件で、
こんな早朝からお仕事を。
スケジュールに無理でも御座いましたでしょうか?」
一応形式的に確認する。