Buring&Love
二人で手を取り合うと体温が分かち合えて、
考えていることも少しは分かるのかな・・・。
なんて思った。
『俺はさ、優姫さえいれば他はいらないよ。』
そんなこと、こんなときに言わないで?
なんて返したらいいの?
『優姫がいるから、俺は頑張ろうと思えるし、
辛い事だって全然出来る。
だからさ・・・。
これからも、俺の傍にいて?』
それは、秘書として?
一人の女の子として?
なんて聞けなくて、
とても聞く勇気なんてなくて。
だからあたしは、
「う、ん。」
なんて曖昧に頷いて見せた。