Buring&Love
でも、こういうのっていいな。
あたしもママとパパに会いたくなる。
『優姫ちゃん、お昼も食べて言ってねー』
なんて優しい顔で微笑まれたからあたしは少し哀しくなった。
彗との休日には非常に不満があったけれど、
こうしてみれば素敵な日。
いつも嘘しか言えないあたし。
それでも、あたしは君と一緒に居たいんだ。
二人は体ばかり大きくなって、
上手なうそばかり覚えて、
肝心なことは言えばどうなるか分かっている訳で。
どうしても嘘つきの臆病者になってしまうんだ。
だから、お願い。
あたしは君のことを―――――――。
二人の願いが同じであることは
周りの人には分かっていた。