Buring&Love
( はっ?)
このご時勢に置手紙って。
それより、なんなのよ。
急すぎませんか。
携帯を片手に履歴から彗の名前を見つけコールする。
【――――… 現在電波の届かない場所か ブチッ―――
携帯も出ないの?
何様のつもりよ。
あたしはもう一度置き去りにされた手紙を手に取り
ゆっくりと読む。
( いつ帰れるか分からないって…。 )
少しだけ寂しくなった。
『優姫ちゃーんっ。』
爽快にドアを潜り抜けてこちらまでやってきた副社長。
「お、おはようございます。
あの、社長は・・・・?」