Buring&Love
「あぁ、そのこと」と言わんばかりにこちらを振り返る。
『さっきね、あっちの支社から電話着たけれど。
多分経営傾いてんじゃないの?
社長が直接行かなきゃどうにもならないと判断したらしい。』
「そ、そうなんですか・・・。」
それは大変だ。
彗も倒れなきゃいいけれど。
『って言うことで
社長が戻ってくるまで、優姫ちゃんは俺の秘書ね。』
はい?
何を言っているんだ川澄?
「あの、おっしゃられる所存が分かりかねます。」
『社長が優姫ちゃんのこと俺に任せたから。
文句あるなら社長さんね。』
飛び切りの笑顔でそんなこといわれてもね・・・。
しかもさっきからあたしのこと
“ちゃん付け”で呼んでるんだけれど。
社長がいなくなって
たががはずれた川澄副社長。