Buring&Love




もう、彗が帰ってきたら言いつけてやる。



「…。分かりました。
こちらこそ、宜しくお願いいたします。」




そう言えば満足といわんばかりにあたしの頭をくしゃくしゃと撫でる。



(これ、セクハラだ。言いつけてやる!)






『何か言った?』と顔は笑っているがその心は真っ黒なのが見え見えな副社長。




「いえ、何も言っておりません。」




『そう?ならいいや』







―――――――――――…

――――――――……



悪魔もとい副社長に連れられ
一つしたのフロアで働かせられているあたし。




ここのフロアは普通に社員も多くいるため
先程からの視線が痛い。




(あの子なに?副社長に色目使っていやな子)
(ちょっと可愛いからってあれはないよね)
(えー。どこが可愛いの?ブスじゃない?)




・・・・。
全部聞こえているんだけれど。






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