ましゅまろハート
数分後、

美波さんが小さなバッグを

片手に出てきた。


「美波さん、

 お迎えに来ましたー」


俺の言葉に美波さんは

顔を赤らめ少し俯いた。


「タ、タクトくん。

 そんな大声で、

 ……恥ずかしいよ」


そう言いながらも

美波さんは俺の側まで来た。


「そうっすか?

 だって、本当のことだし。

 じゃ、早速ランチに行きますか」


美波さんはこくりと頷く。


それを確認した俺は

美波さんと一緒に購買部を出た。



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