ましゅまろハート
「美波さんはいつも

 どこで食べるんすか?」


「購買部の休憩室、かな」


「ええー。

 食堂行ったことないんすか?」


「だって……。

 食堂は、

 学生さんたちの場所だもん」


美波さんはきっと

大学(ここ)を職場としてしか

見てないんだろうな。


ちょっとでもいいから、

美波さんに

学生気分を味わってもらおう。


そう思いながら、

俺は美波さんに、

「じゃ、

 食堂で一緒に食べましょ」

と言い、

美波さんの背中を押した。


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