ましゅまろハート
「あ……」


美波さんが俺の顔を

しっかりと見なががら

手を振っている。


大学で見る姿とは

全く違う彼女が、

ゆっくりと俺に近付いてくる。


「美波……さん」


俺も美波さんに向かって手を振る。


今日の美波さん、

今まで見た中で一番可愛い。


ホワイトのシフォンワンピースに

ピンクのショール、

あの綺麗なストレートヘアーが

さらさらと風になびいている。


本当に美波さんは

天使なんじゃないかというほど、

その姿は輝きを放っていた。



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