ましゅまろハート
「……秀一さん……」


え、今、美波さんは

男に向かって

“シュウイチさん”って。


“さん”って事は、

美波さんの身内じゃ、ない。


「……なぁ、美波……」


シュウイチって男が、

今、美波さんを

呼び捨てで呼んだ。


なんだ、

このシュウイチって男は。


いろんな感情が

ぐちゃぐちゃに絡まった俺は、

たまらず、

美波さんとその男、

シュウイチの元へ駆け寄った。


「美波さん、こんにちは」



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