ましゅまろハート
よかった、

今日はちゃんと

ここにいてくれた。


呼び掛けに反応し、

美波さんは俺の方を

ゆっくりと向いた。


「あ、タクトくん……。

 お、おはよ」


振り向いた美波さんの表情が

少し曇って見える。


やっぱり昨日の事を

気にしているみたいだ。


美波さんのこんな顔を

見てしまうと、

あの秀一って男の事を

聞きだすのもなんだか心苦しい。


でも、やっぱり

この不安な気持ちを

スッキリさせておきたい。


そう思い、

俺は呼吸を整えてから

確かめるように口を開いた。


「ねぇ、美波さん」


「……ん、何?」


「あの“秀一”さんってさ。

 ホントに美波さんの彼氏なの?」


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