ましゅまろハート
美波さんに

大学までの道、

一緒に行く事を伝えよう。


そうすれば、

どこかであいつにばったり会っても、

俺が美波さんを守る事が出来る。


そうだ、そう美波さんに伝えよう。


購買部へと走りながら、

そう心に決めていた。


その途中、

大きな木の陰に

美波さんの姿を見つけた。


「美波さ……」


呼びかけようとした俺の目に、

あいつ、秀一の姿が映った。


な、なんで

あいつが大学(ここ)に?


そう思いながらも

俺は覚悟を決めて、

美波さんの元へと走った。


「美波さん!」


息が乱れながらも

大声で呼びかける。



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