ましゅまろハート
美波さんとあいつは同僚?


その事実が

上手く飲み込めずにいると、

あいつは俺に向かって

手をひらひらとさせながら、

「美波と大事な

 大人の話をしているんだ。

 子どもの君には用はない。

 さっさと講義に戻れ!」

と言い、美波さんを引き寄せた。


「ちょ、ちょっと、秀一さん……」


急に引き寄せられ、

美波さんは困惑した様子だ。


「なんだよ、大人の話ってよ!」


俺の言葉にあいつは、

「僕と美波は“男と女”なんだ。

 それが何か、

 子どもの君にもわかるよね?」

と不気味な笑顔を

見せながら言った。



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