ましゅまろハート
―――駅、―――駅……


期待を胸いっぱいにしながら

大学の最寄駅を降りる。


ホームには俺と同じ様な、

真新しいスーツに身を包んだ

奴らで埋め尽くされている。


「結構いるんだな、新入生って……」


そう呟きながら

人の波に乗るように改札を出た。


「あれ、タクじゃね?」


後ろから聞き覚えのある

ハスキーボイスが聞こえてきた。



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