ましゅまろハート
「じゃ、俺は食堂まわるから、

 ヤナは他を頼む」


「よっしゃ」


林美波という名前と

簡単な外見だけしか

ヤナには伝えていなかったが、

“任せとけ”と言わんばかりに

勢いよく右手の親指を立て、

その場を離れていった。


頼んだぞ、ヤナ。


俺もはやる気持ちを抑えながら、

まずは生協の運営する

代表格である食堂へと向かった。


セントラルレストランと言われる食堂は、

その名の通り大学のほぼ中央に

店をかまえている。


レストランなんて言っているけど、

所詮、学生の為の食堂、

味はそれなりだ。



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