ましゅまろハート
「おい、

 ヤナまで狙ってんじゃ

 ねーよな?」


俺がいつもは見せない

剣幕で言うとヤナは

両手を大きく振った。


「狙わねぇよ!

 可愛いけど、

 ……俺はタクをサポートする」


「サンキュ」


「彼女、美波ちゃんだよな?

 中にいるから行ってこいよ」


俺は呼吸をゆっくりと整え、

少し乱れた部分をさっと直すと、

胸の鼓動が高まる中、

購買部へと歩き始めた。


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