ましゅまろハート
俺の言葉に

美波さんは顔を赤らめながら、

「そんな事ないよ。

 仕事だから頑張るだけ。

 タクトくんが大学の勉強に

 打ち込むのと一緒よ」

と商品を並べながら言った。


美波さんの触れるもの全てが、

美波さんの魔法で

命を吹き込まれたかのように、

キラキラと輝いて見える。


それを見ながら俺は

美波さんに言葉を掛け続ける。


「俺が頑張れるのって、

 全部、美波さんのお陰なんすよ」


俺の言葉に

美波さんの動きが一瞬止まる。



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