ましゅまろハート
「え、私、タクトくんに

 何もしてないよ?」


不思議そうに

美波さんが俺を見る。


その真っ直ぐ過ぎる視線が

眩しい。


見つめられるのは

めちゃめちゃ嬉しい、

けど合わせられねぇ。


俺が美波さんの視線から

少しずらしながら続ける。


「ここに美波さんがいるから、

 俺は頑張れるんっす。

 俺、美波さんの事、

 好きだから」



< 75 / 164 >

この作品をシェア

pagetop