ましゅまろハート
今度は美波さんを

ちゃんと見ながら言った。


「からかってないっすよ。

 マジで、マジで!

 俺、美波さんの事が好きっす」


「……ありがとう。

 タクトくんの言葉、

 ちゃんと受け止めるね」


「じ、じゃあ、付き合って……」


俺の食いつき方を察知したのか、

美波さんは慌てて言葉を続けた。


「“受け止める”だけよ。

 ほら、チャイムが鳴ったよ。

 次の授業頑張ってね」



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