ましゅまろハート
教室の入口にある

スキャンに学生証を通し、

窓側の後ろの方の席へ着く。


と同時に俺は机の上に

思いっ切り身を投げ出した。


なんで俺の告白が

美波さんに伝わらなかったんだろう。


言い方がいけなかったからか。


彼氏がいるからか。


いや、美波さんの指に

指輪はなかったから、

それはない、と思う。


じゃあ、美波さんに

好きな人がいるからか。


それは……、

残念だけど否定できない。


でも、それだけは

考えたくないから別に置いておく。


それとも、

俺がこの大学の学生だからか。


でも美波さんは

大学の教授というワケではないから、

別に禁じられている事は

ないはずだ。



< 79 / 164 >

この作品をシェア

pagetop