ましゅまろハート
「どうした? じゃねーよ!

 もうとっくに

 講義終わってるぞ」


ヤナに言われて初めて

俺は周りががらんと

しているのに気付いた。


やべぇ、

チャイムの音すら

聞こえてねぇ……


「てか、

 何でヤナがここにいるんだよ」


廊下で会うならまだしも、

なぜヤナたちが

この教室に入ってきたのか

不思議だった。


「廊下からふと見たら、

 お前が完全に

 意識飛んでんのが

 見えたからだよ。

 タク、お前、

 ホント危ねぇヤツに見えたぞ」


「うっせー!」


俺たちのやり取りを聞いて、

夕菜ちゃんがくすっと笑った。


「夕菜、本当にコイツ、

 アホなんだよ」


ヤナの言葉に俺は噛み付く。



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