お姫様は最強です





「随分と強気だね。君みたいな子に、何ができる。」

 ふっ。

 バカだね。

「逆に言うと、あなた達に何ができるんですか?ナンパも成功しないなら、何も取り柄がないんじゃないですか?」

 鼻で笑ってやった。

 すると、男たちの堪忍袋の緒が切れたみたいで、

「てめぇ……さっきから言わせておけば………。お前はおとなしくしてたらいいんだよ!」

 一人が飛びかかってきた。

 ドカッ!

 飛びかかってきた男をするりと交わしてアソコに蹴りを一発。

「うっ……ぐぅ……っ……」

 うわ~、ほんとにそこって痛いんだ。

 でも、

「あなたが悪いのよ?」

 そうとだけ言っておこう。

 もう一人のほうに目を向ける。

 男は自分のアソコを隠して、青い顔をしている。

 ……ダサッ。

「あなたはどうしてくれようか?」

 ニッコリ微笑んで言った。

 男は「ひっ!」といって

「す、すすすいませんでした。」

 と、深く頭を下げて謝ってきて、倒れている男を連れてどこかへ行ってしまった。

 よしっ!

 一件落着。


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