お姫様は最強です





 ──駅から歩いて五分のところにあるデパートについた。

 竜也の右手には、私の左手が握られている。

 駅を出発するときに握られた。

 とてもさりげなく握ってきて、今まで気づかなかった。(←鈍すぎな)

 竜也、手大きいな……。

 さっき手引っ張ったときも感じたけど。

 小さい頃はもっと小さかったのに。

 もう高校生だもんね。

 大きくて当たり前………って!

 こんなこと考えてるんじゃなくて、早く離してもらわないと!




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