お姫様は最強です




「あら!結奈ちゃんじゃない?!」

 ……嫌な予感。

 この声は…………。

「あっ!竜也のお母さん!」

 ……やっぱり…………。

「竜也、買いものってここでしてたの~?私もちょうど買いもの来てたのよ~!」

 母さん……。

 絶対俺たちがここに来るのわかってただろ…。

 この辺で買いものできるとこといやぁ、ここぐらいだもんな……。

「はぁ……母さん、なんだ?」

「いや、別に用事はなかったんだけど、見かけたから声かけただけ♥」

 声かけただけなら早くどっか行けばいいのに。

「──二人とも、これからどこか行くの?」

「えっとですね、一通り買いもの終わったんで、どこか行こうか考えてたとこなんですけど、なかなか浮かばなくて……。」

 結奈が苦笑いしながらそう答えた。

 その後に母さんが、とんでもないことを言い出した。

「──だったら、うちにいらっしゃいよ!」

「「はいぃぃぃぃ?!?!?!?!?!?!?!?!」」




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