お姫様は最強です





「じゃっ、七時には夕食だから。あっ、結奈ちゃんち、OKだったわ♥」

「は、はい!ありがとうございます!」

 あの後結局竜也のお母さんが勝って、今は竜也のベットの上に、二人そろって座っております。

 うぅ…………//

 ち、近い………///

「はぁ~……。」

 竜也の深いため息。

「竜也~、ため息すると幸せが逃げてくんだよ?」

 私がそう言うと、竜也が私と目を合わせて、少し笑いながら言った。

「小さい頃、俺がため息するたびに言ってたよな?」

「えっ?そうだっけ?」

 私覚えてないわ~。

「言ってたよ。俺が物なくしてため息つくたびに言ってた。」

「そんなこともあったよ~な感じがする。」

 そういえば、竜也って小さい頃よく落とし物してたな~。

 そのたびにため息ついてたんだっけ?

「でも竜也だって、私が泣くたびに『僕がいるから泣かないで?』とか言ってたじゃん!」

「はあ?俺がそんなの言うわけないだろ!」

 ぜぇ~ったい言ったもんね!

 それだけは忘れてないんだから!

「100%言いました~。」

「言ってねぇ///」

 赤くなってたら説得力ないよ~(笑

「言ったからね。」

「言ってねぇ。」

「言った!」

「言ってねぇ!」

 竜也の部屋での時間つぶし。

 退屈かもな?っておもったけど、小さい頃の話をしたりして、楽しかったよ。

 そろそろ夕食の時間になるかも────






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