お姫様は最強です




 結局私とおばさんとおじさんの言い合いが始まってしまい、五分足らずで負けてしまった私。

 だって、おばさんたちすごいんだもん!

 私が竜也の隣だったら狭くなるだろうから端のほうでいいと言っても、

「大丈夫、大丈夫。竜也は狭いほうが好きだから。」

 とか、訳の分からないことをいってきて……。

 狭いほうが好きとか……嘘でしょ。

 訳が分かんない。

 どうしてそんなに竜也の隣にしたいのか。

 謎……。

 あっ、謎だと思ったけど、ちゃんと座ってますよ?

 あんだけ言われたら、座らざるをえないでしょ……。

 そして、食事が始まりとても豪華な食べ物が運ばれてきた。

 量は結構あったけど、ちゃんと栄養バランスを考えてあるものだらけだった。

 ていうか、栄養かたよってたら、作ったシェフ、即クビでしょ。

「……結奈、戻ってこい。」

 あっ、自分の世界にはいってました。

 ごめんなさい。

 きちんと食事します。

 そう思いながらみんなで仲良く食事をはじめた。

 おばさんたちには学校ではどうなのかとか、今まで告白されたことは何回くらいとか、どうでもいいような質問をたくさんされた。

 竜也は黙々と料理を食べていたが、竜也が学校で私に変なことしてないかと、おばさんが言ったときは、すごいむせてた。

 大丈夫だったみたいだけど……。








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