お姫様は最強です
逃走

~結奈side~






 ピピピピピ……──ガシャン!

 あっ、今壊したと思ったでしょ?

 壊してませんよ、落としただけ。

 この私が壊す訳ないでしょ。

 壊したら新しいの買いに行かなきゃいけないんだから!

 あっ、ちょっとかけてる。

 てなことはどうでもよくて、さてと、学校に行く準備しなきゃな~。

 ……その前に、なんか大事なこと、忘れてるような……。

 コンコン……──

「は~い。」

 誰?

「お嬢様、起きられましたか?」

 なんだ、剣斗か。

 久しぶりの登場だな~。

「今起きたとこだけど、何かよう?」

 剣斗はいつも起こしに来るけど、大体はもっと遅い時間。

 なのに今日は少し早い。

 何かあるとしか考えれない。

「はい。今日のお迎えの時間を確認しておこうと思いまして。」

「なんで?いつも通りじゃないの?」

「でも、それでは竜也様たちとのパーティーに間に合わないかと思いまして……。」

 …パーティー……………………。









「パーティーーーーー?!」








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