お姫様は最強です






「どこが買い物じゃ!竜也の家に入ってったじゃん!」

 は?

「何で知ってるの?」

「見たから。」

 そりゃそうだろうね!

 逆に見てなかったら何で知ってんだよ!

「それで、何で竜也の家に行ったの?普通の買い物なら行かないよね~?」

 ユリさん、目が笑ってない。

 怖い……。

「竜也の家に行ったのはおばさんが行くとこないならうちにいらっしゃいって言ったからだもん。」

「で?」

 はい?

 で?ってなに?

「行って何したの?」

「何もしてないよ。」

 話してただけだよ。

「結奈様ーーーー!竜也君の家に行ったって、どういうことですかーーーー!」

 そう言いながらすごい勢いで駆けてきたサクラちゃん。

「結奈様!変なことしてないですよね!」

「変なことって?」

「それは、キスとか…ングッ…!」

 サクラちゃんが何かを言おうとしたとき、ユリがすかさず口をふさいだ。

「サクラちゃ~ん、それ以上はダメよ~。それに、竜也にする根性ないって。」

 にこやかに言うユリ。

 訳が分からない。




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