お姫様は最強です
「嘘じゃねぇよ。」
「絶対嘘だよ、笑ったからって。ユリならまだわかるけど、私が笑ってそうなるのはないよ。」
「……だから………「みぃ~つけた!」
竜也が何か言おうとしたのを遮ったのは、ユリでした。
「さぁて、もう逃げられないよ~。」
ひぃ~~~~~!
逃げなきゃ!
とはいっても逃げ場がない。
ここは図書室だし、入り口一つだし、三階だし……。
ダメじゃん!
「ふふふ、さぁ、洗いざらい話してもらおうか。」
どうしょう……。
その笑顔が怖い……。
さっき竜也に言ったこと、訂正します。
ユリの笑顔でも赤くはなりません。