お姫様は最強です






「嘘じゃねぇよ。」

「絶対嘘だよ、笑ったからって。ユリならまだわかるけど、私が笑ってそうなるのはないよ。」

「……だから………「みぃ~つけた!」

 竜也が何か言おうとしたのを遮ったのは、ユリでした。

「さぁて、もう逃げられないよ~。」

 ひぃ~~~~~!

 逃げなきゃ!

 とはいっても逃げ場がない。

 ここは図書室だし、入り口一つだし、三階だし……。

 ダメじゃん!

「ふふふ、さぁ、洗いざらい話してもらおうか。」

 どうしょう……。

 その笑顔が怖い……。

 さっき竜也に言ったこと、訂正します。

 ユリの笑顔でも赤くはなりません。







< 194 / 335 >

この作品をシェア

pagetop