お姫様は最強です






「これが一番気になる質問。さぁ、答えよ!」

 ユリのキャラが……。

 どうでもいいけど。

「俺の部屋で昔話しただけ。」

「っで?」

「っで?ってなんだよ……。」

 確かに……。

「それ以外になんかしたでしょ?」

「してねぇよ。」

「うっそだ~。ゲームくらいするでしょ。」

「してねぇ。」

「……………マジ?」

 目を見開くほど衝撃的だったらしい。

「あっ、母さんが部屋に来てパーティーの話とかしたな。


「パーティー?」

 あぁ、したっけ。

「今日パーティーするとか言って。その話をしてるときにおまえ等が……。」

「そう……なんかごめん。」

 謝るほどのことじゃないけど……。

「────じぁっ、俺は失敬する。」

「はぁ?どこ行くのよ、授業中よ!」

「お前が言える立場かよ。」

「私はいいの。」

 ユリ、自分勝手だな~。

 竜也も竜也でわけわかんないし。

「じぁな~~。」

 竜也は手を振りながら図書室から出ていった。

 どこ行くんだろ?





< 197 / 335 >

この作品をシェア

pagetop