お姫様は最強です






「お嬢様、観念してお着替えしますよ!」

 ジリジリ近づいてくるメイドさんたち。

 私は後ずさりをする。

 ドンッ……!

 げっ、逃げ場なくなっちゃった!

 後ろには壁、前には五人のメイドさんたち。

「いやだーーーー!着たくないーーーー!」

「諦めて着てください!」

 メイドさんたちに制服を脱がされ、ドレスを無理やり着せられた。

 

 ──五分後──

「「「「「きゃあーーーー!綺麗です、お嬢様!」」」」」

 うつむいていた頭を上げて、鏡に映っている自分を見てみる。

「うわ………。」

 このドレス似合ってないよ……。←めっちゃ似合ってます!

 メイクで少しはましになってるかもしれないけど。←メイク、そんなにしてません。

 それにしても思ってたより露出度高!

 私のふっとい足がめちゃくちゃ見える。←めっちゃ細いです!

 肩もすごい出てるし……。

 こんなの竜也に見られたくないよ/////!

 嫌われる……。←逆~~~~。

『お前、スタイルよくねぇな。』

 なんて言われたら生きてけないよ!

 1人でブラックオーラだしてみる。

 ズーン……。

 ……うん、やめよ。







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