お姫様は最強です
────てなことがありつつ、今現在。
確認します。
私は誰に、何をされているのでしょうか?
私の勘違いではなければ、竜也に抱きしめてられてますよね?
しかも、ドレス似合ってるよって……………。
「………………///////」
はっきりいって恥ずかしい………///
この沈黙がなんともいえない………
「………りりりりり竜也?」
やばっ!
噛みすぎた!
「なに?」
腕を緩めて顔をのぞいてくる。
んにゃぁーーーーーー/////////!
ち、近すぎる!
しかも、なんかいつもと違う感じがぁ…………。
「結奈?どうした?」
……………あぅ……/////
ヤバいです…………///
「…えっと…あのぉ…………そろそろ離していただきたい……です………//////」
お願いだから離して…………//////
じゃないと恥ずかしくて死んでしまう//////
竜也は少し考えた後で………
「やだ。」
と一言。
やだって、何気可愛いんですけどーーーーーー!
ていうか、いつもとキャラ違うくない?!
「なんでぇ////」
「触ってたい。」
………なぜでしょう。
変態発言に聞こえる。
触ってたい?
「…変態発言なんかじゃねぇから。」
「違うんだ。」
「思ってたのかよ……そんなんじゃなくて、ただこうしてたいの。」
…………もうなにも言い返せないや。
それに、こうしてると落ち着く。
竜也の体温が伝わってくるし、なんかいい匂いがする………。
…って!
今の変態発言か?!
いやいやいやいや、ほんとのこと言っただけだし!
いや、それでも匂いをかいだってことに……でも、息しないと死んじゃうし…………。
「……な………ゆ…な…………結奈!」
「は、はい!」
し、しまった!
また言われてしまう!
「自分の世界にはいるな。」
…………………………。
「はい………………。」
もう癖だね。
自分の世界にはいるの。
「そろそろ戻るぞ。」
「なんで?」
もっとここにいてもいいのに……。
「なんでって……ユリたちきてるし……。」
ユリたちきてるし……?
は?
「なんでユリがきてるの?」
「は?俺たちだけじゃ暇そうだから呼んだっていってたぞ?聞いてねぇのか?」
聞いた覚えないよ!
「二人きりじゃないんだ…………。(ボソッ)」
「あ?なんか言った?」
おっと危ない、声に出してたか。
「ううん、なんでもないよ。ユリたちいるなら早く戻らなきゃ!行こ、竜也。」
「ああ、そうだな。」
─キュッ──
「行くぞ。」
竜也は一歩踏み出すと、私の手を握った。
あまりにも自然だったから、私は気づかずにそのまま手を握り替えして歩き出した。
「ユリ怒ってるかな?」
「さあな。少し急ぐか。」
「うん!」
こうして二人で手をつないでバラのアーチをくぐり抜け会場に戻った。