お姫様は最強です
「さてさて、説明よろたん♥」
「(はっ!結奈様の♥が黒い!)」
「はい、説明させていただきます。」
ちょこっとユリside↓↓↓
あれは、私が家を出る直前のことだった……───。
「行ってきま~す。」
私は、いつもの通り玄関をでようとした。
ところが!
「ユリ~、結奈ちゃんのお母様から電話よ~。」
いつもかかってくることのない結奈のお母さんからの電話で、結奈の身に何かあったのかと思ってすぐにお母さんから受話器をもらった。
「もしもしユリです!結奈に何かありました?!」
「あぁユリちゃん?別に何かあったというわけじゃないんだけど、何かあったのよねぇ~♪」
「はい?」
焦っていた私だけど、結奈のお母さんの言葉に♪がついていることから、深刻な話ではないことがわかったので、少し落ち着いて問いかけた。
「すいません、本題はなんですか?」
「あっ。あのねぇ、ちょっと頼みごとがあって……。」
「なんですか?」
「えっとね、結奈と竜也君の監視をお願いしたいの!」
またも訳の分からない言葉に私は混乱。
監視?
なんで?
「どういうことですかね?」
「実はね…─────。」
話を聞くと、結奈と竜也君が一つ屋根の下で生活すると言うではないか!
学園の姫と王子が一緒に暮らすなんてこんな衝撃的なことはない!
だからこのニュースを逃すまいともっと詳しく話を聞いたあと、学校に来て皆に教えてあげた。