お姫様は最強です


「「──…ごちそうさまでした。」」

 ふ~~、満腹♪

 マジで美味かったし、これから毎日楽しみだな。

 あっ、そういえば一緒に住むんだっけ。

 最初にきいたときは却下してたけど、よく考えたらめっちゃ最高じゃん。

 飯は美味いし、結奈は好きな奴だし、部屋は広いしな(俺の部屋のまんまだけど)。

 俺がそんなことを考えていると、結奈は洗い物を始めていた。

 今何時だ?

 時計を見てみると、8時を過ぎていた。

 早く風呂に入らした方がいいかな?

 誰にきいたか忘れたけど、女は早く入りたいらしいし。

「結奈、先に風呂入ってこいよ。」

「えっ?!」

 んだよ、なんでそんな驚くんだ?

「えっ?!じゃなくて、入ってくれば?」

「いや…けど…………。」

「何?」

 けどなんだよ…。

 気になる。

「えっと……なんか入りにくくない?」

「は?」

 入りにくい?

 なんで?

「だって、この家には私と竜也しかいないわけだし、いろいろとね……/////」

「…はっきり言っちゃっていいよ。」

 なんかじれったい。

「……なにかあって、裸見られたりしたら嫌だな…って//////」

 はぁ?

 そんなこと気にしてんの?

「いや、別に見ないだろ。なにかって何があるんだよ。」

「う~ん…ゴキブリ出てきて『キャーーー!』みたいなの、漫画とかでよくあるじゃん。」

「それは漫画だろ。現実にそんなベタなことないって。」

 てか、どんな漫画読んでんだよ…。

「そんなこと言ったって、あるかもしれないじゃないか~。」

「はいはい、そんなに言うならタオルでも巻いとけ。それより早く行ってこいよ、皿洗いやっとくから。」

「う……ん、行ってくる。」

「おぉ…「なにかあったら来てね!」

 なにかあったらって……滅多に起きねぇだろ…。



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