お姫様は最強です


 ──…コンコンッ……

 ん?

「えっと…ゆ、結奈、今開けても大丈夫?」

 うわっ!

 竜也が来た!

 なんで?!

 あっ、タオル頼んだんだった。

「ち、ちょっと待って!」

「お、おう…。」

 どうしようかな……。

 よし、お風呂入ったら置いといてもらおう。

「あ、あのね…今から入るから服の上に置いといてくれる?」

「わかった…」

 よし、じゃあ入ろう!

 ──…ガラガラッ…

「竜也いいよ。」

「あっ、うん。」

 ──…カチャッ…

 お風呂の中から脱衣所を見ると、竜也の影が見える。

 なんだか、すぐそこにいると思うと恥ずかしい…/////

 ん?

 そういえば私、服の上に置いといてっていったよね?

 ……一番上に下着置いちゃってるーーー!

 どどどどどうしよう!

 ハプニングありすぎでしょ?!

「竜也…み、見ちゃって…る?////」

「えっ?あっ、見てない!なにも見てないから大丈夫だ!////////」

 完璧見ちゃったよね……

「なんかごめん……////」

「いや、こちらこそごめん……////」

「あの………」

「なに?」

「で、出ていかないの?///」

「あっ!わ、わりッ!/////」

 ビクッと反応したかと思うと、逃げるように脱衣所から出ていった。

 ますます会いにくくなっちゃったよ~~~!



< 264 / 335 >

この作品をシェア

pagetop