お姫様は最強です
寝る時間
~結奈side~
リビングのドアの前で深呼吸。
よし、普通の顔して会うぞ!
──…ガチャッ
ビクッ!
うわっ!
ドアを開けた瞬間、ソファーに座っていた竜也が突然飛び上がった。
そんなに驚かなくても…
ていうか、なんか緊張してきた!
「り、り、り、竜也、お、お風呂でたよ」
「お、おう、わかった」
二人して会話がぎこちない……
「…行ってくる……」
「うん…」
竜也はゆっくり立ち上がると、私と目を合わせず、早足でリビングから出ていった。
チラッと竜也の顔を見ると、頬がほんのりピンク色になっていた。
やっぱりそうなるよね…
でもすごいな~
ピンク色でとどまってるからね。
私の顔は真っ赤ですよ~。