お姫様は最強です





 結奈が部屋から出ていったところで、俺は思った。

 出掛けようって言ったけど、どこ行こうか考えてなかった…!

 やべぇな…

 どこ行けばいいか、検討もつかねぇよ…

 映画?

 いや、今結奈が気に入りそうなのやってねぇな……

 動物園?

 ここからじゃ結構距離があるしなぁ……

 俺が頭を抱えていたところ、結奈が戻ってきた。

「ごめん、待った?」

「いや、全然待ってな……」

 おいおいおいおい!

 なんだよその服!

 足出しすぎだろ!

 結奈が着ていた服は、丈が短いワンピース。

「ん?どうしたの?」

「い、いや…その服……」

「あぁ、これ?この前お店行ってたら一目惚れしちゃって。…………変かな……?」

 いや、変なはずがない。

 むしろ似合いすぎて鼻血もの……

 だけどさ、それで外行ったらよぉ……

「すげぇ似合ってるけどさぁ……足出しすぎ……/////」

 他の野郎共に見られじゃねぇか…

 しかも、正直目のやり場に困るんだよな…

「えっ?そんなことないよ?十分な長さだと思うけど……」

 えぇ?!

 その長さで?!

 …………女ってすげぇな…。





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