お姫様は最強です


 

「ほら、これ飲め」

「…グスッ…ありがと…」

 休憩のため、近くにあったベンチに腰かけると、結奈が急にボロボロと泣きはじめたので、泣き止むのを待って買ってきたジュースを渡した。

「…グスッ…あんなに…恐いものだと……グスッ…思わなかった…」

 そんな泣くほど恐かったのかよ……

 だったら乗らなかったらよかったのに…

 すると、俺の考えていることが通じたのか、「だって乗りたかったんだもん!」と言ってきた。

 いやいや、だとしてもジェットコースターの恐いところくらい調べとけよ。

 軽く調べてみたら、この辺で一番恐いで有名らしいし。

「はいはい、わかりましたよ。…缶捨ててくるからかして。」

 そうして缶を受けとると、さっきジュースを買いに行ったところまで捨てに行った。



 
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