お姫様は最強です
~結奈side~
うぅ……………
とてつもなく恐かった……
内臓全部上がってきて、口から出てくるところだった……
「……ねぇ、君一人なの?」
ん?
だれ?
私が頭を上げると、そこには見知らぬイケメン君が立っていた。
竜也には敵わないが、目はぱっちり二重だし、髪は色素薄くてさらさらのだし、背は高いし、全体的に顔整ってるし、スポーツできそうだけど色白だし。
「一人ならちょっとお話ししない?」
「いえ、一人じゃないんで…」
悪いけど今それどころじゃない…
気持ち悪くてフラフラする…
「そうなの?でも今は一人じゃん。ちょっとでいいから話そうよ」
なんだろ、この人…
今までの変人達と違う。
今まで話しかけてきた馬鹿どもは強引に連れていこうとしてた感じだけど、この人はなんだか普通に話したいだけって感じ。
「俺も知り合い待ってるんだ。君の友達来るまででもいいからさ、ね?」
「それならいいですけど…今は話せる状況では……」
「えっ?大丈夫?」
「…まぁ、楽にはなってきました……」
ほんとはまだ気持ち悪いけど。
「う~ん、ならいいけど無理しないようにね?……座っていい?」
「どうぞ……」