お姫様は最強です





「二度とこんなことするんじゃないわよ」

 きれいさっぱり片付けてお手洗いの横に放置。

 めっちゃ弱かった……。

 リーダー的な人なんか、足払いしただけで転けて泣いてたからね。

 子供か!ってつっこんじゃうところだったよ。

「さてと、どういうことかな?」

「私にもさっぱり?」

「嘘つけ!なんで結奈が喧嘩できるの?!何者よあんたーー!」

 うにゃぁぁぁ!!

 ゆ~ら~さ~な~い~で~~!

 しかもそれ、こっちのセリフだ~~~!!

「すいません!いいます!いいますから揺らさないで!」

「よし!」

 ふ~、揺れた揺れた。

「えっと~簡単にいうと、昔世直しやってました!的な?」

「…そういうことか、なるほどね」

 えっ?!今ので納得?!

「えっ、じゃあ美緒は?」

「私はね~、そっち系ならこれでわかるかな?通り名が蝶花(チョウカ)なの」

「……えーーー!蝶花?!マジですか?!あの蝶花?!」

 嘘だーー!蝶花といえば、私と同じように世直ししてたとかいうあの蝶花?!

 多分全国で2番目くらいに強いんじゃない?って言われてる人だよね?!

 私よりは活動するの後だったみたいだけど、全国の人に聞いても多分みんな名前知ってる人じゃん!

「嘘~すごい!美緒が蝶花だったんだ~♪」

「別にすごくないよ。結奈は通り名とかなかったの?」

「私はね、誰がつけたか知らないけど雪姫だったよ」

「えーーーーー!結奈の方がすごいじゃない!全国のNo.1じゃん!ていうか私、雪姫に憧れて世直ししてたんだけど!マジか~!会えて嬉しいわ!」

 いやいやいやいや、落ち着いてくれ。

 だいたい私が一番なわけないじゃん。

 もっと強い人絶対いるしね。

「ほんとにほんとに雪姫?!ねぇ!ほんとに雪姫なの?!」

「え…んまぁ…ずっとそう呼ばれてたけど……「キャーー!雪姫だー!雪姫だー!憧れの人がここにいるよー!しかもめっちゃ可愛いし!ほんとに憧れててよかったーー!」

「頼むから落ち着いてーーー!」





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