お姫様は最強です





「はい、すいません…」

 ただいま美緒をお説教中です。

「だからね、周りの人のことを考えて騒ごうか。さっきから思ってたんだけど、美緒はテンション上がったら周り見えなくなって一人で騒いでるよね?それってよくないと思うんだな」

「うん、自分でも思う。ごめんなさい…」





 ─…5分後

「だからね、なにかビックリすることがあったとしても周りのことをよく考えてから行動しようね」

「はい、わかりました」

 ふ~お説教終了!

「だぁぁぁ~結奈のお説教長い!」

「もっとやりますか?「いえ、結構です」

 まったく~

 反省してるんだか、してないんだか。

 ていうか、あの二人はどこに行ったんだよ!

「─…あっ!美緒と結奈ちゃん発見!!」

 ん?この声は瞬君!

「ちょっと瞬!あんたたちどこ行ってたの?!こっちが大変だったときに!!」

「俺らはお前ら探してたんだよ!てか、美緒に危ないことあっても大丈夫だろ。逆にその危険なものの方が心配だし」

 笑いながらそう言う瞬君に美緒のオーラがどんどん黒くなっていく。

 あ~ぁ、し~らない。

「瞬、歯くいしばれ」

「え゛?」

 バチーーンッ!!!

「~~~ぃってぇぇぇぇぇえええ!!!」

「ふんっ!!」

 うわぁ~、痛そう。

 美緒は怒らせちゃいけないな。







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