お姫様は最強です





「ねぇねぇ?話終わった?」

 あっ、瞬君のこと忘れてた。

「うん、おわった」

「美緒~理由は?」

「簡単に言えば竜也君。以上」

「は?ワケわからん」

 おい!美緒!それもう言ってるようなもんじゃん!

「大丈夫だ結奈、竜也君としか言っていない。詳しくは言ってな~い♪」

 はぁ、美緒ってやつは…

「ねぇねぇ、それよりこのあとどうする?もう5時過ぎちゃうけど」

 時計をみると、ちょうど5時を指していた。

「う~んどうする?帰る?」

「どうしようかな。まだ引越しの片付け終わってないのよね~」

 じゃあなぜ遊んでいる!

「俺は終わった~」

 そのへんは美緒より瞬君のほうがしっかりしてるんだ。



「なによ!瞬君は荷物少ないじゃない!女の子は荷物が多いから遅いだけです~」

「おまえがどんくさいだけだろ?」

「なに言ってんのよ!大体あんたは私ばっかりどんくさいどんくさい言うけどさ!私よりあんたのほうがどんくさいわ!」

「なんだと?!」

「やんのか?!」

 あ~あ喧嘩が始まった。

「まぁまぁ、二人とも落ち着いて」

「「だってこいつが!「文句があるみたいね」」「「ないです!」」

「よし、じゃあ観覧車乗って帰りますか!」

「そうだね。最後に楽しんで帰って片付けしよ~」


< 314 / 335 >

この作品をシェア

pagetop