お姫様は最強です
「あ、竜也!もう少しで頂上かな?!」
「あと15分くらいじゃね?」
「まだまだやないかい」
窓から外を見てみると、観覧車は4分の1ほど進んでいた。
…ちょっとヤバい、ジンクス思い出した。
─…頂上に、来たときにキスしたカップルは永遠に結ばれる…─
…………出来るかーーーー!///////
キス?!は?!無理だろ!
もし突然キスしてみろ!
友達でですらいられねぇよ!
「……なんか表情コロコロ変わってるけど大丈夫?どうしたの?」
「は?!え!いや、なんでもねぇよ?!」
「ほ、ほんとに?」
「お、おう!!」
おいおいおいおい動揺しすぎだろ、俺!
「ほんとに気にしなくていいから、うん」
「わ、わかった…」
ふぅ……
あぶねぇあぶねぇ。
こんなのでキスなんかできるわけねぇだろ……
瞬の言葉が頭に浮かぶ。
『頂上で頑張れ!』
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