お姫様は最強です
「あ~疲れた」
家に帰ると竜也はすぐにソファーに横になった。
確かにちょっと疲れちゃったけど、私はとっても楽しかったな。
美緒たちとは友達になれたし、竜也には感謝しないとだね。
「竜也、今日は本当にありがとう。すごく楽しかったよ」
「いや、喜んでもらえたならよかった。お前がずっと笑ってくれてたから俺も楽しかったよ」
竜也はソファーから体を起こして私を見て微笑んでくれた。
めっちゃ可愛い笑顔なんだけど…/////
「ん?なに赤くなってんの?」
「え?!な、なんでもないよ!///」
危ない危ない!
竜也に指摘されちゃったじゃんか!
…ていうか告白のやつどうなったんだろ?
いつもと接し方が変わりないんだけど…
いや、変わりないことはいいんだけどさ、どうなってるの?
私たちの関係はなんなの?
聞きたい…聞きたいけど…聞きたいけど聞いたら絶対気まずい…!!
聞くとしても何て言ったらいいの?
「さっき竜也は私のこと好きって言ってくれたけど、私たちの関係はなんなの?」って聞くの?無理でしょ!!
誰か助けてよ~!
…………なにも食べて帰らなかったからとりあえずご飯作ろう。
「竜也、食べたいものある?」
「食べたいもの?そうだな…………結奈…かな」
「へっ?///」
わ、私?!?!
「な、ななな、なに言って…!」
「だって結奈美味しそうだし。食べちゃっていい?」
そういいながら立ち上がり、ジリジリと私に詰め寄ってきた。
私は驚きのあまりその場から動くことができない。
「ん?逃げないってことはいいってこと?」
「え、いや、そんなの…ダメに決まってるでしょ!!///////」
ハッと我にかえると慌てて竜也から距離をとった。
なんてこと考えてるの?!/////
「ぷっ…ははは!すげぇ顔真っ赤だな。冗談だよ、あるもので適当に作って」
!!!!!!!!!!
なんなんだよーーー!本当にドキッとしたじゃないか!!////
「冗談でもそういうこと言わないでよ!!///」
「ごめんごめん。結奈があまりにも可愛いからつい」
「~~~~~~~//////」
なんなんだ!竜也がおかしいぞ!!////
いつもなら絶対そんなこと言わないしデレデレじゃないのに!!
「どうしたの?もしかして本当に食べてほしいとか?」
「違うに決まってるでしょ!もういい!ご飯作るから!!」
ふんだ!!
もう適当に作ってやるんだから!!
けど結局聞けなかったな。
でもあの状況で聞けた方が勇者だわ。
そうだよね、うん。